2017年12月10日

年末年始の診療について

歯周病について

歯と歯茎の境目には歯周ポケットという隙間がどなたでもあります。歯周ポケット内で細菌が繁殖すると、歯肉炎歯周炎を起こし歯茎が赤くなったり歯ブラシの時に血がでたりするようになります。この状態が続くと歯と歯茎の境目がはがれてきて歯周ポケットが更に深くなり、見た目では歯茎が腫れてきたりします。さらに放置すると深い歯周ポケットの中で炎症は進み、歯を支える骨も溶かしてゆきます。この状態になると歯がグラグラと揺れるようになります。最終的には歯が抜けてしまうあるいは抜かなくてはいけない様な状態にまでなります。ご存じの様に永久歯が抜けてしまうとその後にはえてくる歯はもう有りませんので 何としても避けたい状況です。

これらは歯周ポケットを巣として繁殖する細菌によって起こりますので、いかにこの細菌の数を減らすかがカギです。

この様な歯周病の進行を防ぐ為にはご自分でされるブラッシング(歯磨き)ももちろん大切ですが、歯ブラシの届かない歯周ポケットの中に関しては歯科クリニックで行う定期的なクリーニング(歯石除去)が重要になります。当医院では全体のクリーニングを行った後に3~4ヵ月おきのクリーニングをお勧めしております。

クリーニング前 クリーニング後

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歯周病の分類

軽度

歯茎が赤く腫れた感じになり、歯ブラシの時に血がでることがあります。歯周ポケットという歯と歯茎の境目のふかさは3mm~4mm程度です。この時点ではまだ骨には影響が出ていないので、歯がグラグラしたりはありません。ただし、このまま放置すると確実に進行してしまいますので、歯と歯茎の境目に重点を置いたブラッシングや、ブラシの届かない歯周ポケットの中の歯石は歯科クリニックで、歯石の除去をする必要があります。

中程度

歯茎の赤みや腫れはさらに強くなり、何もしなくても血が出ることがあります。歯周ポケットの深さは4~6mm程度です。この段階にくると、歯茎の中で骨は解け始めており、歯が横方向に揺れる様になります。歯が浮いたような感じがすることもあります。危険信号が出ている状態です。この状態になると、もはや歯ブラシだけでは改善は望めませんので早急に歯科クリニックにて歯石の除去や、揺れている歯の固定を行う必要があります。

重度

歯茎は大きく腫れたり、血だけでなく膿も歯茎からでてきます。その時ご自分でも、口の中がネバネバする感じや、臭う感じがわかります。歯周ポケットは6mm以上あり、歯が横だけでなく縦にも(上下に)動いて沈む様な動きがでます。これは歯の根が骨に全く支えられていない状態を示しています。ここまで進行してしまうと、もはや治療での改善は望めず、周りの他の歯に影響が及ぶ前に抜歯することをお勧めいたします。


この様に歯周病には段階がありますが、実際にはこれら複数の段階が、お口の中に混在していることも多く、また同じ段階であっても個々の患者様の歯の噛み合わせの状態、入れ歯の有無、人工的な詰め物や被せものの種類や形態 などによって対処法は変わってきます。大切なのはある部分の歯だけについて注意するのではなく、お口全体で一つの器官として考え、全ての条件を考慮した上で何ができるか、どうすればより良いお口の環境を作ることができるのか・・ということです。

 上で記してあることに当てはまることがある方は 早めの受診をお勧めいたします。

定期検診のススメ

歯ブラシを確実にあてているつもりでも届いていない所があったり、また届いていたとしても、歯周ポケットの中まではご自身では管理できない部分ですので、その部分に関しては歯科クリニックにある専門の機材プロの技術を是非ご利用ください。ご自分で出来る管理は60~70%で、残りの部分はプロにお任せ、で良いと思います。

3~4ヵ月おきのメンテナンスで普段歯ブラシの届かない部分のお掃除は充分にできますし、また 虫歯が始まっても小さいうちに発見できるというメリットもあります。

髪が伸びたら床屋に行ったり、パーマやカラーが落ちたら美容院に行くのと同じ感覚でいらしていただけたら、と思っております。

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